2026年2月23日、三連休の最終日に届いたあまりにも哀しい知らせ。日本を代表するロックバンド、LUNA SEAのドラマー・真矢さんが56歳の若さで旅立たれました。
一報を聞いたとき、時が止まったような感覚に陥った方も多いのではないでしょうか。2020年の大腸がん公表、そして昨年の脳腫瘍との闘い。
幾度もの困難に直面しながらも、彼は常に「必ずステージに戻る」という強い意志を私たちに見せ続けてくれました。
今回は、真矢さんが遺してくれたもの、そして彼が愛し、彼を愛したLUNA SEAという奇跡の絆について、改めて振り返ってみたいと思います。
真矢(しんや)プロフィール
- 本名: 山田 真矢(やまだ しんや)
- 生年月日: 1970年1月13日(2026年2月17日逝去、享年56歳)
- 出身地: 神奈川県秦野市
- 担当: ドラムス、パーカッション
- 所属バンド: LUNA SEA(1989年結成)
活動と人柄
- 音楽性: 1989年のLUNA SEA結成以来、重厚かつ繊細なドラミングでバンドのサウンドを支え続けました。日本のロックシーン、特にヴィジュアル系ドラマーのスタイルを確立した一人と言われています。
- キャラクター: バンド内では「お笑い担当」を自称するほど明るく陽気な性格で知られ、メンバーやファン、後輩ミュージシャンからも深く愛されるムードメーカーでした。
- 地元愛: 故郷である神奈川県秦野市への愛が強く、地元の祭りなどの行事にも積極的に参加していました。
近年の歩みと闘病
- 闘病生活: 2020年にステージ4の大腸がん、2025年には脳腫瘍と診断されていたことを公表。計7回の手術や治療を行いながら、音楽活動を継続してきました。
- 最後まで: 「また必ず5人でステージに戻る」と誓い、来月(2026年3月12日)の公演での復帰を目指して懸命にリハビリを続けていましたが、2月17日に容体が急変し、56年の人生に幕を下ろしました。
- 家族: 妻は元モーニング娘。の石黒彩さん。献身的に夫の闘病を支えてきました。
1. 闘病の果てに。最後まで「ドラマー」であり続けた生き様
真矢さんの闘病生活は、まさに「不屈」という言葉がふさわしいものでした。
2020年にがんを公表して以来、手術とリハビリを繰り返しながらも、彼はLUNA SEAの35周年という大きな節目を完遂することに執念を燃やしていました。昨年、脳腫瘍という新たな試練が襲いかかった際も、自身のSNSではファンを気遣う明るい言葉を絶やしませんでした。
「ドラムセットの前に座れば、痛みも忘れるんだ」
そんな言葉の通り、彼は病魔に侵されながらも、スティックを置くことを一度も考えませんでした。来月に予定されていた復帰ステージ。そこを目指して一歩ずつ歩んでいた彼の姿は、同じ病に苦しむ多くの人々に、計り知れない勇気を与えていたはずです。
2. 日本のロックを変えた「真矢のビート」

LUNA SEAというバンドにおいて、真矢さんのドラムは単なるリズム楽器ではありませんでした。
RYUICHIさんの伸びやかなボーカル、SUGIZOさんとINORANさんの重なり合うツインギター、そしてJさんのうねるようなベース。
個性豊かな4人の音を一つに束ね、巨大なエネルギーへと変えていたのは、間違いなく真矢さんの重厚で華やかなドラミングでした。
名曲『ROSIER』の疾走感も、『I for You』の繊細な響きも、そしてライブの定番曲『BELIEVE』の多幸感も。彼の叩き出す一打一打には、魂が宿っていました。
派手なパフォーマンスの裏にある、圧倒的な基礎体力と繊細なテクニック。彼はまさに、日本のヴィジュアル系、そしてロックシーンの土台を作り上げたレジェンドでした。
3. 「終幕」を乗り越えた、5人の家族以上の絆
真矢さんを語る上で欠かせないのが、メンバーとの絆です。
2000年の「終幕(解散)」を経て、2010年の「REBOOT(再起動)」。一度は離れ離れになった5人が、再び集まり、さらに強固な絆で結ばれた背景には、常にムードメーカーとして場を和ませていた真矢さんの存在がありました。
メンバーがソロ活動で悩んでいる時、あるいは病に倒れた時。いつも寄り添い、ユーモアを忘れずに支え合ってきた彼ら。真矢さんの訃報に際し、RYUICHIさんやSUGIZOさんたちが寄せた言葉には、もはや「バンド仲間」という枠を超えた、「家族」としての深い愛が溢れています。
「真ちゃん、お疲れ様。またあっちで一緒に音を出そうな」
そんな会話が聞こえてきそうなほど、彼らの絆は永遠のものです。真矢さんが叩き続けてきたリズムは、これからもLUNA SEAの楽曲の中で、そしてメンバーそれぞれの心拍の中で、鳴り止むことはありません。
4. 私たちが真矢さんから受け取ったもの
真矢さんが私たちに教えてくれたのは、「信じること(BELIEVE)」の大切さだったのではないでしょうか。
どんなに困難な状況にあっても、希望を捨てないこと。仲間を信じること。そして、自分の役割を最後まで全うすること。彼のドラムスティックから放たれた魔法は、私たちの人生を豊かにし、明日への活力を与えてくれました。
SNS上では、今この瞬間も世界中のファンから「#真矢さんありがとう」というハッシュタグと共に、思い出のライブや楽曲が投稿されています。これほどまでに愛され、尊敬された音楽家は他にいません。
まとめ:空高く響くドラムの音
真矢さん、本当にお疲れ様でした。 今はただ、重いドラムスティックを置いて、安らかに休んでください。
あなたが遺した素晴らしい音楽と、その温かい笑顔は、これからも私たちの宝物です。空を見上げた時、雷のような力強い音が聞こえたら、「あぁ、真矢さんが向こうで派手に叩いているんだな」と、私たちは微笑むことでしょう。
LUNA SEAの音楽はこれからも鳴り続けます。真矢さんの魂と共に。
今回も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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